自宅のキッチンで菓子製造業許可を取る(その4)

自宅のキッチンで菓子製造業許可を取る(その4)

自宅のキッチンで菓子製造業許可を取るまでのことをつづります。

工期について

たった数平方メートルをリフォームするだけなんですが、何もない部屋でキッチンを作り上げるのよりもはるかに工期が長くなります。
これを書いている時点ですでに3週間が経過していますが、まだ棚の取り付けが終わっていません。
棚がついたら次は電気屋さんが棚の下の電気を取り付けに来ます。

何もないところからのスタートだとやりやすい順番で進めていけばいいので早いそうです。
例えばシンク上部に吊戸棚を付けたいときに、何もないところなら下に三脚を置いて吊戸棚を取り付け、そのあとにシンクを持ってくればいいですよね。
でもシンクがある場所に吊戸棚をつけるとなったら下に三脚を置くことはできません。
なので大工さんが「これでうまくいくといいんだけど・・・」と言いながら、棚を取り付けるときに棚を支えられるような台を作っていました。

結局当初予定していた検査日には間に合わず、GWも挟んでしまうので10日ほど延期してもらいました。
ちなみに検査のときにはすべて状態でないといけません。
クロスがまだ貼れていないけどそれ以外は終わっているという場合・・・
そのクロスを貼る場所がキッチンの内壁の場合は貼り終わってからでないと検査は受けられません。
キッチンの外側に貼るクロスであれば検査可能だそうです。

設備について意外だなぁと思ったこと

キッチン内の設備で必ず必要なものの中に冷蔵庫があります。
家庭のキッチンをリフォームする場合、大概、家庭用冷蔵庫がもともとありますよね。
そうでない場合は新たに冷蔵庫を買わなければなりません。
でも大型を買うと金額もそこそこ。
究極的な話ですが、ホテルにあるようなものすごく小さな冷蔵庫でもOKなんです。

このシリーズのその1で話にでてきた「許可が取れていなかったシェアキッチン」がリフォームを終えて正式に許可がおりました。
リフォームしてどうなったかな~と楽しみに入ったのですが、目が点になりました。
勝手な思い込みで、作業台の下には業務用冷蔵庫が据え付けられていると思っていたんです。
でも、そこにあったのは小さな電化製品らしきボックスが一つ。
まさか・・・と思いましたが冷蔵庫でした。500mlペットボトルが2本しか入りません。
でも許可はおりるんですね。
もともとそのキッチンの奥に飲食店営業のキッチンがあり、そこに業務用冷凍冷蔵庫があるのでそこを兼用で使ってくださいということなんですけど・・・。

ちなみに普通の冷蔵冷凍庫しかないキッチンで仕込んだものは当然ですが冷凍便での発送はNGです。
冷凍便を使って商品を冷凍のまま届けたいときには、ただの冷凍庫ではなくショックフリーザーなどがないとダメなんです。

あと意外だったのは菓子製造であっても、必ずしもオーブンは必要でないということ。
自分が洋菓子ばかり作っているのでオーブンがあるのが当たり前に感じていましたが、ゼリー等の冷菓や和菓子だったりするとオーブンは必要ないですよね。

その5に続く