自宅のキッチンで菓子製造業許可を取るまでのことをつづります。
まずは保健所へ
今ある自宅のキッチンをどのようにすればいいのか、ということを保健所へ聞きにいきます。
二世帯住宅なので片方のキッチンを許可用にリフォームしたいのですが、具体的に何をどうしたらいいのか教えていただけますか?と端的に聞きました。
すると「では簡単でいいのでキッチン周りの間取りを書いてください」と言われ、手書きでざっと書いて説明しました。
実はこの段階で、ある程度はっきりと、かつ具体的に、自分がどういうものを製造して、それをどういう形で販売していきたいのかということをはっきりさせておく必要があります。
保健所の方は「あなたがやりたい〇〇をやるにはこういう設備が必要です」というようにアドバイスをくださるので、自分がやりたいことがはっきりしていないと保健所の方もアドバイスのしようがありません。
作るものによっては「そうざい業」の許可も必要かもしれませんし、同じネットショップをやるにしても、常温便とクール便だけでやるのか、あるいは冷凍便もやるのかでも必要な設備が変わります。
現時点ではマルシェでお菓子の販売をしたいけど、ゆくゆくは自宅でカフェが開けたら、というような思いがあるのであれば、それも保健所のかたに伝えて話を聞いた方が良いです。
飲食店営業となるとさらに違ってきますので。
とりあえず販売をしてみる
もしまだ販売の経験がないのであれば、とりあえず販売をしてみることをお勧めします。
シェアキッチンを借りて製造してマルシェなどで販売してみる。
何回かやっているうちに、自分がやりたいことが少しずつみえてきます。
どんなものを作って販売していきたいのか。
対面だけでやっていくのか通販もやるのか。
ひょっとしたら販売にはむいてないからお菓子教室の先生になろうと思うこともあるかもしれません。
余談になりますが、実は私は自宅でお菓子教室をやろうと思っていたんです。
あるときお菓子仲間が一人でシェアキッチンを借りて販売会をやりました。
彼女は自宅でお菓子教室をしていて、そこで教えているものを作って販売したんですね。
私は行けなかったのですがとても興味がありました。
ありがたいことに「良かったら次回一緒にやらない?」と声をかけてもらい、数か月後に一緒に販売を。
その後も何度か販売をしているうちに、「私がやりたいのはお菓子教室ではなくてお菓子の製造販売なのかもしれない」と思うようになりました。
これも販売を経験してみて分かったことです。
いずれにせよ、ある程度自分の方向性が見えてきてからリフォームを考えないと、時間とお金を無駄にしてしまうことになりかねません。
せめて自分が販売にむいているのかそうでないかぐらいは分かった上で話を進めていくのが良いのではないかと思います。
その3へ続く