乾燥剤と脱酸素剤

乾燥剤と脱酸素剤

鮮度保持剤について少し書いてみたいと思います。

鮮度保持剤ってなに?

鮮度保持剤というのは、食品と一緒に入れておくことで美味しさや鮮度を保ってくれるもの。
よくクッキーとかおせんべいの袋に小さな袋やシートが入っていますよね。
パウンドケーキやマドレーヌの袋にも入っているのを見たことがあるかと思います。
それが鮮度保持剤です。

お菓子に関係する鮮度保持剤は主に2つ。
「乾燥剤」と「脱酸素剤」です。
この2つは使用する目的が違うので簡単に紹介してみたいと思います。

 

乾燥剤はどういうときに使う?

クッキーやメレンゲ菓子、おせんべい、焼き海苔など、もともと水分量の少ない湿気を嫌う食品に対して使います。
密封した袋で、袋の中にある水分を吸収して乾燥状態をキープしてくれるんです。
それによっていつまでも「サクサク・パリパリ」を維持することができます。

 

乾燥剤の種類

乾燥剤にもいくつか種類があり、上の写真一番左にある石灰と書いてあるのは水分と化学反応を起こすことで吸湿するもの。
これは海苔に入っていたものですが、急に水を吸収すると発火するくらいの熱を持つので取り扱いには注意が必要です。

次はよく見るこれ。シリカゲル。

シリカゲルは表面がでこぼこしていて、その表面で水分を吸湿します。
シリカゲルは再利用水分することができるんです。
加熱してやることで水分を放出する性質を待っているので、袋から出して電子レンジやフライパンで加熱してやると再度使うことができます。
お茶パックなどに入れてやれば、食品でも海苔の保存などには使えそうですね。

 

ここ数年で非常によく見るようになったシート状のドライシート。
写真真ん中の2枚ですね。
食品の容量に応じてカットして使えるところが便利です。
乾燥剤を入れるスペースがギリギリでもシート乾燥剤だとなんなく入ります。
使うときにフニャっと曲がってしまったらそれはもう吸湿してくれないので使うのをやめましょう。

 

脱酸素剤はどういうときに使う?

写真の一番右。
食品の劣化を防ぎたいときに使用します。
密封された袋の中にある酸素を吸収して食品の酸化を防いでくれます。
お菓子だと「フィナンシェ」「マドレーヌ」「パウンドケーキ」など、しっとりとしたある程度の水分を含んでいるものに使います。

空気にふれたときに発熱することがありますが、発火するほどの熱量ではないので心配いりません。

今回は乾燥剤と脱酸素剤について書きましたが、これらを使うとき、入れる袋を間違ってしまうと全く意味がなくなってしまいます。
次回はお菓子を入れる袋について書きたいと思います。