どうやってバターを柔らかくしていますか?

どうやってバターを柔らかくしていますか?

気温が低くなってくると、なかなかバターが柔らかくなりません。
夏は室温に置いておけばあっという間にポマード状バターができますが、冬はそうもいきません。

電子レンジ・・・?

お菓子のレシピに「まずバターを柔らかくします。600wのレンジで〇秒」などと書いてあるのを見たことはありませんか?
正直私はバターを完全に溶かすとき以外は電子レンジを使うのは避けたほうが良いと思っています。

なぜか・・・

電子レンジで何かを温めたとき、ある部分はすごく温度が高いのに別の部分は冷たいまま、という経験ありませんか?
短時間でも徐々に部分的な温度の差が出てきているわけです。
ということは、レンジに入れたバターも一部が溶けてしまったけれど、レンジから出したあとで周りの冷たい部分に冷やされて再度固まっている、というようなことが起きているかもしれないわけです。

一度溶けてしまったらバターの性質である「可塑性」「ショートニング性」「クリーミング性」は失われてしまいます。
溶けると分子の構造が変わってしまうんです。再度冷やして固めても、もう元には戻らない。
溶けたものを固めてクッキーやパイ生地を作っても、サクサクした食感は出せません。

うっかり溶かしてしまったら、お料理に使うか、またはフィナンシェのような溶かしバターを使うお菓子に使うのがオススメです。

オーブンの発酵機能

極力常温で柔らかくしたいところですが、冬はなかなか難しい。
そこでオーブンの発酵機能を短時間だけ使います。
スライスしたバターをボウルにいれ、一番低い温度に設定して3分ほどで様子見。
その後も柔らかさを確かめながら続けていくといい感じになります。
家庭用オーブンだと30度が一番低いのが一般的かと思います。
長時間いれておくと溶けてしまうので注意してくださいね。

オーブンに発酵機能がない場合は、薄くスライスしたバターをラップで包み、手のひらで挟んで体温で柔らかくするのが良いでしょう。
ちょっと冷たいですけどね。