お菓子作りに関して思うこと(その3)

お菓子作りに関して思うこと(その3)

美味しいお菓子を作るには・・・

お菓子作りそのものを学ぶことも大事ですが、自分の味覚レベルを上げることも大事なのではないかと思っています。

まだ私がマルシェの出店などしていなかったころのこと。
とあるマルシェで、自分が作っているお菓子と似たラインナップのお店を見つけ、「フィナンシェ」「ガレットブルトンヌ」「ダックワーズ」を購入しました。
残念ながら、フィナンシェは「どんなレシピをつかったらこんなものが出来上がるの?」と思うような味と食感でした。
ほかの2つは可もなく不可もなく。でもお世辞にも美味しいといえるものではありませんでした。

でも、店主さんが美味しくないと感じたものを販売するわけがないと思うので、多分店主さんはどれもそこそこの味は出せていると思ったのだと思います。
美味しくないフィナンシェしか食べたことがない人は、「フィナンシェってそんなに美味しくない」と思っていることが多いです。
この店主さんも、ひょっとしたら美味しいフィナンシェを食べたことがないのかもしれません。
だから「フィナンシェって特に美味しいものじゃなくて、こんなもんじゃない?」と思っている可能性もあります。

素材の味わい

私もイルプルーに出会う前は、素材の味なんて分かっていませんでした。
スーパーで袋に入って売っているアメリカ産のアーモンドやクルミの味がまさにそのものの味!と思っていましたから。
でも違う産地の味の濃いものを食べたらさすがに全然違うということに気づきます。
圧倒的に美味しい。
この辺から素材の味を確かめながらお菓子を食べるようになり、自分で作るときも、多少値段が高くても「味のため!」と、美味しい素材を選んで作るようになりました。

味覚のレベルが上がらないと、自分で作るお菓子の味もそこで止まってしまいます。
それってすごくもったいないと思いませんか?
残念なのは、街中の製菓材料店ではそういった厳選素材の取り扱いがありません。
せいぜいマルコナ種のアーモンドパウダーが置いてあるくらいでしょうか。
今は製菓材料を扱うネットショップもたくさんありますから、ぜひいろいろ食べ比べてみてほしいと思います。