店主が自宅のキッチンで許可を取るまでのいろいろ。
「自宅で許可を取りたいな~」と思っていらっしゃる方の参考になれば幸いです。
自宅で許可をとるための最低条件
各自治体によっていろいろと条件が異なるというのは有名な話ですが、最低条件として、
・日常生活で使うキッチンとは別のキッチンであること
・居住スペースと完全に隔離されていること
・キッチンの中に手洗い場があること
この3つは間違いなく共通していることだと思います。
二世帯住宅だと始めからキッチンが2つありますから話は早いですね。
そうでない場合は今まで使っていたキッチンを許可用にして、別の部屋にごく簡単なキッチンらしきものを作るかたがほとんどかと思います。
簡易なキッチンでも「うちはこれで十分です」と言えばそれ以上何か言われることはないようです。
居住スペースと隔離するというのは、とにかく囲ってキッチンを一つの部屋のようにするということです。これは工務店さんがどうにかやってくださいます。
意外とハードルが高いのが3つ目の手洗い場ではないでしょうか。
もともとキッチンが広々していていくらでもスペースはある!ということでしたら水道工事さえすれば問題はありませんが、大概の場合そうではないですよね。
私もはじめの段階での知識はこのぐらいでした。
ここから具体的なことを聞きに保健所へ通うことになります。
そもそもなぜ自宅で許可を取ろうと思ったのか
びっくりするような話なんですが、自分の初マルシェ参加3日前に、突然「そのキッチンで作ったものは外で販売できません」と言われたんです。保健所で。
たまたま食品表示でわからないことがあったので自分で作ったシールを持って保健所へ質問に行ったんです。
いろいろ教えてもらい、さて帰ろうかと思ったときに、
保健所:「そこに書いてある住所って〇〇さんの住所ですよね?そこ、そういう用途で使えるレベルの許可はおりてないと思うんだけど・・・」
私:「へっ?でもそういう用途で使えますっていわれたから契約したんですが・・・」
保健所:「ちょっと調べてきますから待っててください。多分ダメだと思ったなあ。」
実はそこのキッチンに初めて入ったときに「なんでこの設備で菓子製造取れたのかなあ」という疑問はあったんです。でも許可取ってるから大丈夫ですって言われたら契約しますよねえ・・・。
そのころはそこまで許可を取るためには何が必要かということも把握していませんでしたし。
保健所:「やっぱりダメでした。許可にもいろいろありまして、そこはその場で販売するのはありですが、外で販売できるレベルの許可は出ていません。あっ、別にあなたが悪いわけではありませんから。先方にはこちらから電話して改修するよう依頼出しておきます。」
こちらは悪くないかもしれないけど、もう出店3日前なんだけど~!!
怒りが爆発した勢いで、我が家を建ててくれた隣の建設会社さんに見積もりをお願いしたわけです。
その2へ続く